アンチョン
それがね、『復活のカイレン』第8話を読み終わった途端、「違う、これは俺の知ってるカイレンじゃない…」って言いながら気を失ったの!
ニャーイ
ふ~む、そういえば7話を読んだあたりから食事も喉を通らず、8話がリリースされた翌日は仕事を休んでいたな…。まぁそのへんのくだりは正直どーでもいいが、記事を楽しみにしてくれているヒトが世界で2〜3人くらいいる当ブログが更新されないのは由々しき問題だ!
ニャーイ
うむ…ここはパパの意思を継いでオレたちがショートノベルの感想を書こうじゃないか!
【祝】シンカリオンZの新ストーリー「復活のカイレン」がショートノベルでスタート!彼について軽くおさらい!
当ブログで幾度となく妄想してきた無印シンカリオンが残した数々の謎…。
その一つである、キトラル...
アンチョン
でも、毎度アタシたちネコの感想文なんて書いてたら読者さんにいい加減怒られない?
ニャーイ
大丈夫、ヒトであるパパが書いたら怒られるような内容も、ネコである我々なら読者さんはもちろん公式様であってもきっとお許しになるハズだ!
ニャーイ
うむ…パパが倒れた横にダイイング・メッセージのような感想メモが落ちていたから読んでみたんだが、その内容があまりにもかくかくしかじか…
ニャーイ
じゃあいつもの最終確認だ。もう『カイレンの復活』を読んでいないヒトはいないよな?今日もネタバレたっぷりな内容だから、読んでないなら今すぐこの画面を閉じてくれッ!
アンチョン
それじゃ、不安しかない「カイレンの復活」読書感想文、張り切っていってみよ~♪
1.シリアスだった「夢と現実」テーマの崩壊?
ニャーイ
まずは軽~いジャブから入って行こう。シンカリオンのテーマ「夢と現実」についてだ
アンチョン
ジャブにしてはいきなり壮大だね(笑)。えっと、ネコにでもわかるよう具体的に頼むワ
ニャーイ
今回の話で言うとズバリ、主人公が海外から帰って来るのが早すぎる!らしい(笑)
アブトは万感の思いで、E6ネックスとE7アズサを再び見上げた。
「それに……シンとの約束を果たしたいからな。あいつが安心してメキシコに留学し続けられるように。もしも、不測の事態が起こったとしても───日本の平和と安全は、俺が守ってみせる」
『カイレンの復活』第2話より抜粋
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX
アンチョン
確かにアブト君の並々ならぬ決意を感じるね。主人公の代理を務める覚悟を決めた、みたいな
ニャーイ
うむ…今回は8話っていう短さもあり、アブトが完全主役を務めるサイドストーリーでも良かったんじゃないかな。Zのアニメ序盤からあれだけ乗れずに悔しい思いをしていたE5ってのもあるし、これだけのセリフを言わせといて最後はシンと交代ってのはどうも腑に落ちない!
アンチョン
…そんなアブト君の想いをよそに、シン君が地球の裏側から瞬間移動よろしくサクッ↓と帰ってきちゃうわけね?
メキシコに留学しているはずの新多シンが、駆けつけたのだ。
「お前、帰ってたのかよ!!」
ハナビも喜びに満ちた声を張り上げる。
「ああ、たった今な!」
「この緊急事態を知って、急いで帰国したのでございま〜す」
『カイレンの復活』第7話より抜粋
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX
ニャーイ
もちろん帰って来きてほしくないワケではないが、あまりポンポン帰って来られると小説『ヤマノテ・クライシス』で適合率の低下の原因にもなった「主人公の海外渡航」という重みが軽く感じられてしまうのだ
アンチョン
確かに…ヤマクラのシン君あれだけ葛藤してたのに、もういつでも帰って来られるようなイメージが付いちゃったね
ニャーイ
シンとアブト、二人の絆の物語だからこの再開パターンは組み込まなくてはならないと言うのもわかる。が、無印シンカリオンは大きなテーマとして「夢と現実」の選択があり、このどちらかを犠牲にしないといけないという葛藤がストーリーを上手く引き締めていたと思うのだ
アンチョン
「夢と現実」については序盤のフタバさんや中盤のタカトラくん、最後は倉敷親子も言ってたもんね。アレにはさんざん考えさせられたなぁ…
ニャーイ
ターゲット層を子供に転換したような雰囲気を「Z」あたりから感じられるが、「大人もハマる」ストーリー展開の再来を期待しているのはパパだけではないだろう。「夢と現実」の厳しさは子供への良いテーマだと思うのでブレずに続いてほしい!
2.気になる終盤の「巻き」の強さ!
アンチョン
あ~これは何となくわかるよ、そもそも全8話っていう短さの時点でイヤな予感はしてたし。あのカイレン様が出てきて8話でどうまとめるの?と思ったけど予想通り、みたいな
ニャーイ
テレビアニメと違ってイロイロと余裕はあったと思うから、もう少し練ってからリリースして欲しかったよな。特に第7話の↓部分はパパが20回読み返しても理解出来なかったようだ
『……カイレンは3年前───ハヤト君たちが倒した敵のはずですが、その肉体は完全に滅んではいなかったのでしょう』
「まさか、カイレンの身体を使って、アラバキが復活したとでも……?」
ヒビキの説明に対して、アブトがそう予測する。
『その可能性は高いです。爆散したアラバキの肉体の一部が融合し、亡き者であるはずのカイレンを操っているものと推測されます』
(中略)
かつて自分を封じ込めていた憎しみのようなものが強く働いて、アラバキはそれらの土地へと誘われたのだろう。
『カイレンの復活』第7話より抜粋
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX
アンチョン
散らばっているのはカイレンとアラバキの肉体どちら?あるいは両方?ってのがわかりずらいよね。それに実際目の前で敵対してるのはカイレンなのに、見えないアラバキが復活してると推理するのはちょっと強引かな?
ニャーイ
さらには何故キトラルザスであるカイレンの肉体を利用するとアラバキが復活できるのかという部分も不明だしな。三島ヒビキらしくない論理性に欠けた推理だ
アンチョン
第1~6話まで考えさせられた謎の答えがなんかストンと落ちないんだよね。「エッ、そんなまとめ方しちゃう?」みたいな…
ニャーイ
「カイレンの復活」という古参ファンが喜ぶタイトルを持ってきたからにはアラバキとは無関係な話であってほしかった、というのもあるな
アンチョン
それを言い始めたら、今回の敵はカイレンである必要なかったんじゃ?って感じさえするよ。タイトルもどっちかと言うと「アラバキの復活」だよね(笑)
ニャーイ
結局のところ言い方は悪いが、無印のキャラをダシに使うみたいなやり方は相変わらずだなという印象を受けてしまった。その辺のグチは次章に続く!
3.カイレンという男はそんなに安くない!
ニャーイ
最後はパパが一番言いたいキトラルザスの頂点であるカイレンの扱いについてだ!
アンチョン
待ってました!いくら相手がパーフェクト合体とはいえ、あのカイレン様があっさり1話でやられちゃったもんね。…消えただけかも知れないけど
ニャーイ
それもあるが、パパが涙を浮かべてガックリとヒザを付いていた(笑)のが、↓の部分だ
「……今のカイレンは、完全にアラバキの操り人形ということになるのか」
(中略)
「……なぁ、死んだはずの4本腕ヤローが復活って……」
ハナビがゴクリと息を飲むと、
「それ、ゾンビってヤツなんじゃねぇのか……?!」
と、言葉を漏らす。
『ある意味、その言い方は正しいかもしれません』
『カイレンの復活』第7話より抜粋
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX
アンチョン
「操り人形・4本腕ヤロー・ゾンビ」だのって…カイレン様、散々な言われようだね(笑)
ニャーイ
だよな。第1形態とはいえカイレンはキトラルザスの頂点に君臨する最強格のハズ。この表現にはネコのオレでも同情してしまったゾ
アンチョン
欠片を集めただけでゾンビっていうのも違和感があるけど、それをヒビキさんが「ある意味正しい」って肯定しちゃうのも…
ニャーイ
ハヤト&ホクトとあれだけの死闘と感動を繰り広げた前作ラスボスに対してリスペクトに欠けていると言っても過言ではないよな。今回のショートノベルは無印ストーリーを見てないヒトが描いたのかも知れない…
アンチョン
こんな扱い受けちゃ、今後アニメ3期以降があったとしてもカイレン様の出番はなさそうだね。どんな顔して出てくればいいのかわからないもん(笑)
【ネタバレ予想】Zに出てきたら伏線回収に期待?前作シンカリオンのキャラ5人を選んでみた!
さてさて、嫌われ者のソウギョク台風が連日猛威を振るい、イヤなムードが流れ始めたシンカリオンZですが!
...
ニャーイ
うむ…これで前作76話でのハヤトの「カイレンを蘇らせるのはどうかな?」発言は無効化されたも同然…。パパの期待していた伏線の1つが潰えたワケだ
アンチョン
期待しすぎたパパも悪いけど、ソウギョクをはじめとしてZ以降で再登場している無印キャラの扱いは「う~ん」と感じる時があるよ。新規ファン獲得も大事だけど、古参ファンをガッカリさせないような登場のさせ方も考えてほしいです!
4.おわりに
ニャーイ
以上、今日は倒れたパパに代わって家ネコが『カイレンの復活』を語ってみたゾ
アンチョン
…まぁいつもながら厳しい感想内容になったけど、シンカリオンを愛しているからこその本音だから許して下さいな
ニャーイ
今回のストーリーは逆にパパにとって良いクスリになったハズだ。今後もう無印の伏線回収といった過度の期待をすることもないだろう…
アンチョン
あ、ウワサをすればパパが…。文字通り「目を覚まして」くれたかな?(笑)
ネコパパ
…次回ショートノベルのタイトルは「清州チクマの帰還」と予想!ゾンビと化したチクマを救うため、リュウジとタツミがとった涙の行動とは?…むにゃ
アンチョン
今後とも無印の伏線回収を夢見るこのブログ(パパ)をよろしくお願いしま~す!お読み頂きありがとうございました!
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX