皆さん、この禍々しく封印されたような人物を覚えてますでしょうか?
腕と顔を石化に蝕まれ、玉座を立つことすら許されない老人…。
初見時は誰しも「これ絶対ヤバいヤツ」と思わざるを得なかった敵キャラ、その名はイザ。
しかしストーリー中盤ではかつての超進化研究所の所長「八代イサブロウ」であることが判明し、終盤ではハヤトにMkⅡを与えてカイレンを倒す手助けをするなど、まるっきり敵とは言えない行動を取ることになります…。
そこで今日は大抵の方がウヤムヤになっているであろうイザの言動をセリフから追い、その計画まで妄想してみました!
彼が何の目的でシンカリオンを開発し、なぜ敵として姿を見せたのか?
今回はかつてない長文になってしまいましたが、読んで頂いて損のない内容だと思いますので是非ご覧下さい!
もくじ
- イザのセリフから読み取る!シンカリオンを開発した目的と計画、その胸の内は?
- ①35話 初めてハヤトに語りかけた言葉
- ②36話 トラメの帰還に焦るビャッコへ
- ③42話 地球に帰還したカイレンとの会話にて
- ④第47話-1 セイリュウを利用するソウギョクへ問う
- ⑤第47話-2 ヒトだった頃のイザが提案した3つの道
- ⑥第47話-3 セイリュウに運命を託すイザ
- ⑦第56話 イザはカイレンを心配していた?
- ⑧第58話-1 プロジェクト転換は計画通り?
- ⑨第58話-2 あの不運な事故はイザとチクマの共謀?
- ⑩第58話-3 頑なな対話拒絶には別の理由があった?
- ⑪第63話-1 シャショットが創られた目的は最初から…
- ⑫第63話-2 結局イザは何がしたいのか
- ⑬第63話-3 イザがキトラルザス側についた理由は?
- ⑭第67話-1 カイレンの目的
- ⑮第67話-2 E5ではカイレンは止められないことも承知していた
- ⑯第68話-1 イザがこれまで対話を拒んできた真の理由?
- ⑰第68話-2 カイレンの「進化」の形
- アニメで明かされなかったイザの計画まとめ!
- まだまだ残る謎…。2期があればお願いしたいこと!
イザのセリフから読み取る!シンカリオンを開発した目的と計画、その胸の内は?
①35話 初めてハヤトに語りかけた言葉
「よくぞここまで進化した、E5の少年よ… だが更なる進化を遂げるのは我々(→キトラルザス)だ」
②36話 トラメの帰還に焦るビャッコへ
「ビャッコ、慌てるな。我らの進むべき道は変わらぬ。あの少年(→ハヤト)に残した言葉はお前達にそれを改めてわからせるためだ。ヒトは恐らく同じ場所(→桜島)から私たちと接触を試みる。お前はお前のすべきこと(→?)を進めろ」
③42話 地球に帰還したカイレンとの会話にて
「他の星に安住の地は見いだせなかったか… ではどうするつもりだ。10年前に果たせなかった地上への適応を試みるか? …であればヒトは…」
④第47話-1 セイリュウを利用するソウギョクへ問う
「ソウギョク、セイリュウを焚きつけ…何ゆえ戦いの道へ誘う?」
⑤第47話-2 ヒトだった頃のイザが提案した3つの道
「滅びゆく種族が辿れるのは3つの道…。移住の道、戦いの道、そして変革の道」
⑥第47話-3 セイリュウに運命を託すイザ
「考えろセイリュウ…。見たものを信じろ、お前の判断こそが種族の歩む道だ」
⑦第56話 イザはカイレンを心配していた?
「E5の運転士…あの少年こそがお前のその問い(→ヒトにはシンカリオン、キトラルザスにはブラックシンカリオンを与えたこと)への答え(→キトラルザスがヒトと対話できるまで進化すること)に最も近い場所にいる。あの少年を侮るな。侮りは恐れを生む。恐れは破滅を招く…」
⑧第58話-1 プロジェクト転換は計画通り?
「みんな聞いてくれ。今まで我々の研究してきた次世代高速鉄道だが、本日をもって終了する。…ファーストエネミーのような存在がいつまた現れるかはわからない。彼らとの交戦を想定したロボットの開発…チーム・シンカリオンだ!」
⑨第58話-2 あの不運な事故はイザとチクマの共謀?
⑩第58話-3 頑なな対話拒絶には別の理由があった?
「いいか速杉、そしてセイリュウ…。私のもとへ来るような愚かなことは考えるな。お前達に交渉の道はない。進める道は唯ひとつ…」
⑪第63話-1 シャショットが創られた目的は最初から…
「お前達は多くのシンカリオンを生み出しここまで進化を遂げてきた。様々な運転士が登場した中でE5を動かせたのは速杉ホクトの息子ただ一人。そして適合率100%を超えたヒトも、な。…それを導くためにあのAI(→シャショット)を用意した。役目(ハヤトとセイリュウを対話させること)は終わった、もう戻る(→起動する)ことは無いだろう」
⑫第63話-2 結局イザは何がしたいのか
「私の計画はシンカリオンとブラックシンカリオンを創った、それまでだ。後の出来事はお前達が選んだこと…シンカリオンの運転士とセイリュウが、な」
⑬第63話-3 イザがキトラルザス側についた理由は?
「私はお前達人間とキトラルザスがどのような未来を選ぶか全てを託したのだ。地底で生き続けた我々キトラルザス、地上に君臨し続けたお前達ヒトがどのような未来を選び創造するのか。シンカリオンという武力ともとれる存在を互いに充てて、それをいかに用いて答えを導き出すのか…その答えが見たかったのだ」
⑭第67話-1 カイレンの目的
「カイレンの目的はこの星の命運をつかさどる審判者となること。この星が生き続けるために必要な物のみを選び、無用なものを滅ぼす。お前達ヒトはこの星のために無用である、それがカイレンの答えだ」
⑮第67話-2 E5ではカイレンは止められないことも承知していた
「お前達が速杉ホクトの息子をE5の運転士に据えて以来、私はずっと見てきた。そして一つの可能性を見た。セイリュウが共存の道を選ぶのであればカイレンを止められるかもしれんと。そのために開発したのが…E5MkⅡだ」
⑯第68話-1 イザがこれまで対話を拒んできた真の理由?
「最後に地上へ送るつもりであった。お前達には過去などというものに捕らわれず、カイレンを止めることに専念してほしかったのだ」
⑰第68話-2 カイレンの「進化」の形
「ヤツの求めた進化だ…。シャショットの力を逆に使ったようだな。…シャショットを構成しているAIは心を学べるプログラムだ。その目的は適合率が100%になった速杉ハヤトとセイリュウを出会わせるため」
「…カイレンはいち早くそれに気付いた。速杉ハヤトの適合率が100%を超えた時、シャショットは役目を終え、すべてのデータがこの地底に回収された。カイレンはその瞬間を見逃さなかった。シャショットの学んだデータを逆に利用しキトラルザスにわずかに残る感情と言うものを自ら消したのだ…」
…以上、イザの重要セリフを追ってみました。
皆さんの考えと比べて如何でしたか?
妄想はともかく、セリフに間違い等ありましたらご指摘下さい!
アニメで明かされなかったイザの計画まとめ!
ではこれまでの考察を踏まえ、石化が始まって動けなくなるまでのイザの行動と思惑を順にまとめてみます!
1.「新幹線超進化プロジェクト」を立ち上げる
この時点ですでにキトラルザスの存在を知っており、人類を救うロボット「シンカリオン」の開発が頭の中にあった。そのためには超進化速度が不可欠であり、チクマと計画してホクトをプロジェクトに招き入れる。
2.「チームシンカリオン」へプロジェクト変更する
ファーストエネミーの出現は攻撃後すぐに姿を消したところから、これは侵略が目的ではなくキトラルザスからの合図(迷っているイザを急かした?)。この直後にイザはプロジェクトを変更し、堂々とシンカリオンの開発を開始した。
3.研究所で事故を起こす
新たなプロジェクト「チームシンカリオン」にてE5・E6・E7のシンカリオン、および極秘でのシャショット設計図が完成する。後は地底でブラックシンカリオンを開発すれば人類は救われる…。そう思ったイザは出来レースの事故を引き起こし、キトラルザスの瞬間移動の力を借りて自分とチクマ・E2系を地底へ運んだ。
4.地底でカイレンと面会する
地底へ送られたイザは人類を守るため、キトラルザスの説得にあたる。キトラルザスには「進化の道」があることを説き、ブラックシンカリオン開発の許可を得たイザであったが、次第にカイレンら幹部に進化は望めないと感じるように。彼等が他の星へ行っているスキに(チクマと共に?)カイレンを倒すべくMkⅡの開発に取り掛かった。
5.エージェントの行動を開始させる
石化が進むにつれ、人間の感情が失われていくイザ。キトラルザスの中でわずかに感情が残っているビャッコやゲンブにヒトの調査をさせると同時に進化することを学ばせる。最も有望と判断したセイリュウに対話ツール、ブラックシンカリオンを与えた。
6.徐々に近づいてくるヒトに対して
ハヤトやホクトが自分に会おうとしているが、対話すれば迷いが生じてカイレンには勝てない…そう考えたイザはヒトとの対話を拒絶。両種族にシンカリオンを与えた後はヒトとキトラルザスの問題、自分はその結果を見守る研究員という姿勢を頑なに示した…。
まだまだ残る謎…。2期があればお願いしたいこと!
1.イザの謎まとめ
ダラダラと書いてしまいましたので、ここでまだ明らかにされていないイザの謎をまとめてみます。
・事故後、どうやって桜島の地下へたどり着いたのか?
・もともとはヒトのはずなのになぜ「我々」という言葉を使うのか?
・なぜ体が石化しているのか?
・チクマはどこへ行き、今何をしているのか?
このあたりはぜひ2期で明らかになって欲しいところ。
池添監督、下山さん!
どうかよろしくお願いします!!
2.おわりに
ずーっと妄想し続けてきたイザの計画をようやく書くことができました。
このイザの謎、特に事故で消息を絶った2人の経緯に関しては投げっぱなしのままアニメが終わったのでモヤモヤしている方も多いのではと思います。
私もそんな一人ですので、今回ヒマなGWを利用して整理してみましたがいかがでしたでしょうか。
自分で言うと痛い人になりますが、今回の妄想、そう大きな間違いはないと思っています(ぉ
こうしている間にもイザとチクマ、二人はきっとどこかで生きている…。
そしていつか…リュウジやタツミ、そしてホクトとシンペイがヒトに戻った2人と感動の再会を果たしてくれることを祈っています!
お読み頂きありがとうございました!
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX