さてさて、昨年9月の記事でお伝えしたシンカリオン3期の発表予想も見事に空振りに終わり、何の楽しみもない年末年始を迎えることになると思っていましたが…。
なんとなんと!
2022年12月27日、「シンカリオンZ」の小説が発売されてしまいましたァ~!
【📖明日発売📖】#シンカリオンZ TVアニメ放送後の物語
『小説 新幹線変形ロボ シンカリオンZ ヤマノテ・クライシス』がいよいよ明日発売です‼✨あおのゆかさんによる豪華描き下ろしカラーイラストも収録!
▼詳しくはこちら!https://t.co/qxve10wiiO pic.twitter.com/RTOznB0Lfr
— 新幹線変形ロボ シンカリオンZ(公式) (@shinkalion) December 26, 2022
公式サイトによれば、この小説の内容はシンカリオンZの本編では描かれなかった、「その後の物語」の描きおろしであるとのこと…!
確かにアニメ内では登場人物たちのその後が満足に描かれずに終わってしまいましたよね。
そのあたりが気になっている方には必読の書と言って良いでしょう!
はい、というわけで大変お待たせしました。
本日のテーマはコチラ、ジャン!
シンカリオンZの小説「ヤマノテ・クライシス」を読んだ感想!(前編)
を書きたいと思います!
やはり感想系はあまり早すぎても遅すぎても良くないので、1ヵ月という期間を設けさせて頂きましたがどうでしょう?
もう書いても良かですよね?
では小説をまだ読んでいないピュアな方はココでブラウザを閉じて頂くとして!
今日は「ヤマノテ・クライシス」を読んだ感想を大雑把なあらすじに沿って述べていきたいと思います!
プロローグ (1922/10/15)
これは今から100年前の大正11年のこと…。
16年にも及ぶ箱根の長距離トンネルを掘削する様子から物語は始まります。
過酷で劣悪な労働環境の中、とある崩落事故が発生。
一目散に逃げ出す坑夫たち。しかし、振り返ったトンネル入口付近に奇妙な人影を確認します。
『肩まで伸びた白髪が印象深く、その凛とした顔には年齢を感じさせる深い皺が刻みこまれている。細身の体型だが、その背丈は2メートルはあろうかという大男だった。』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」19pより抜粋 石橋大助先生
その大男は坑夫たちの頭脳へ直接語り掛け、解放された事に対する感謝の意を述べます。
そして再び発生した崩落に飲み込まれていくのでした…。
『やがて崩落が落ち着き、徐々に土煙が晴れて視界が戻ってくる。だが、そこに初老の男はいなかった。
(中略)
以上が、このトンネルに伝わる都市伝説であるー。』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」21pより抜粋 石橋大助先生
1日目 (2022/10/15)
時は現代に戻り、アラバキとの死闘から半年が経過した日本。
大宮支部にて3ヶ月振りに再開したシン・ハナビ・タイジュの3人はアブトに連れられ、地下試験場にて新たなシンカリオンZを目の当たりにします。
『「JR東日本が運用中の高速運転試験車両、E956形。”Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation” -通称、ALFA-X、そのシンカリオンだ。
今はこいつをZ仕様に改良している。その名も、シンカリオンZアルファエックスだ。
(中略)
適合者の選定はこれからだが…。もし今、脅威が現れたらー アルファエックスに乗るのはシン、お前になるだろうな」』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」30-33pより抜粋 石橋大助先生
その後、シンら4人は現在の暮らしぶりと夢について語り合いますが、そこでシンは突拍子もないことを口にするのでした。
『実はさ…、オレ、メキシコに留学しようと思ってさ』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」40pより抜粋 石橋大助先生
2日目 (2022/10/16)
場所は変わって市ヶ谷の地下に存在する、旧飯田橋検車区の跡地。
ここで人影を見たという情報を聞きつけ、現場分析に訪れた三島ヒビキが見たモノとは?
『「我が同志、ジャモンよ。貴殿の復活を待ちわびていた」
「コウレン…久しぶりだな」
(中略)
「共に、キトラルザスに光をもたらさん」』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」58pより抜粋 石橋大助先生
さらに場面は変わって今度は東京・有楽町。
とある繁華街の人込みの中にマニアックな言い争いをしている3人組がいるようで…?
『「年に1回の鉄道フェスティバル、イン日比谷公園…!この日のためにハヤトはイギリスからはるばる戻ってきたんだぞ!」(セイリュウ)
「ったく、つべこべ言わないの。鉄フェスなんて減るもんじゃないでしょ」(アズサ)
「減るよ!鉄道フェスは10月14日の鉄道の日に合わせて、それに近い休日にしか開催されないんだよ!?」(ハヤト)
「いい?この最新ゴープロは今日発売なの!」(アズサ)』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」64-65pより抜粋 石橋大助先生
3日目 (2022/10/17)
そんな折、突然上空から放たれた光によってシンの姉アユと上田アズサをはじめ、山手線周辺にいる人々が軒並み結晶化されてしまうという異常事態が発生。
しかしその中には何事もなかったかのように無事でいる人もいたようで…?
『他にハヤトとセイリュウが救出した人たちも、たとえば釣りや料理や音楽など、心から愛してやまない趣味を持っていることが判明している。』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」121pより抜粋 石橋大助先生
シンら4人は丸の内周辺に現れたジャモンと交戦しますが、次々とシンカリオンをコピーしてくる敵にあえなく惨敗。
さらにジャモンにE5を拘束されてしまい意気消沈するシンたちのもとに、コウレンから超進化研究所へ映像通信が届きます。
そこでコウレンが語った内容は…。
『「世の至る所で紛争は頻発し、貧富の格差は人類を堕落への道途へと落としまんとす。さらに、母なる大地を破壊せしめたるは許し難き所業。畢竟、人類は途爾たるものにして生くるに値せぬ存在なり。地上に君臨すべきはキトラルザスをもって他になしと観取するに至る」』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」135pより抜粋 石橋大助先生
4日目 (2022/10/18)
ジャモンに敗北したシンは一晩寝ても立ち直ることが出来ません。
拘束されたE5の代わりにと、アルファエックスへの搭乗に望みをかけて適合率を計測してみますが…?
『とはいえ一回寝たのだから、もしかしたら適合率が上がっているかもしれない。そう思ったシンは、持っていたZギアを握りしめてみた。
結果は87%。
アブトが言うには、95%を超える適合率でなければアルファエックスを動かせない。』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」161pより抜粋 石橋大助先生
適合率 | 資格・効果と対象人物 |
---|---|
95%以上 | アルファエックスの運転が可能(シン) |
94%~85% | シンカリオンZの運転が可能(ハナビ、タイジュ、アブト他) |
84%~76% | シンカリオンの運転が可能・今回の攻撃で結晶化しない(アキタや鉄分の高い一般人) |
75%以下 | 今回の攻撃で結晶化してしまう(アユやアズサ、その他の一般人) |
再び現れたジャモンに対し、今度はチームシンカリオン全員で挑みますが結果はまたしても惨敗…。
今度はハナビのE6とシマカゼのドクターイエローが封じられてしまいます。
東京駅中央迎撃システム内へ逃げ込んだシンたちは細々と食事をしながら再開の喜びを分かち合い、お互いの夢や将来について語らうひと時の休息を取ることに。
しかしシンだけはまだ浮かない顔をしているのでした…。
『自分の夢を実現させるために、シンはメキシコに行こうとしている。
(中略)
本当にいいのだろうか。チームシンカリオンのリーダーとして、戦力に穴を開けるのは許されることなのだろうか…。』
小説シンカリオンZ「ヤマノテ・クライシス」221pより抜粋 石橋大助先生
ここまでの感想
ここまでの前半部分、いかがでしたか?
当記事では紹介できませんでしたが、活字ならではのハヤトの鉄オタっぷりが存分に繰り広げられており、久しぶりに「シンカリオンらしさ」を味わえる事間違いなしです!
記事はすでに最後まで書いているので一気に公開することも出来ますが、まだ小説を読んでいない方が「この小説面白そう!」と感じて購入されるかもしれませんので、一旦ここで区切らせて頂きます。
また、本の中は活字だけでなくあおの先生の描きおろしイラストも複数ありますので、コウレンの顔・成長したアキタやツラヌキ・そして何よりシンカリオンZ運転士たちの無邪気な表情などを見たい方はぜひ入手して下さい!
では次回の後半記事でまたお会いしましょう!
お読み頂きありがとうございました!
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS
©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX
紅さん、コメントありがとうございます!
やはり実際に読んでもらうことが目的なので、ネタバレ引用は抑えたつもりです。
それでもわかりやすいと言って頂けて嬉しいです!(^^)
小説を読んでいなかったので、言いつけを守って(?)こちらを読んでいませんでしたが、そこまでネタバレしているわけではないし、最後の方でネコパパさんも書かれているように、逆に宣伝になったと思うので、読んでない人にこそ読んでもらっても良かったブログでは?と思いました。あらすじに沿って書いてくれてるので、内容が大変わかりやすい!(復習にもなりますね)
相変わらず読みの深さとユーモアを交えた文章が素晴らしいです
訳あって急いで読み切ってしまったので、こちらの感想を念頭に入れながら(疑問点など相変わらず私は気づかず読んでたので)、ゆっくり読み返してみようと思います。